2019年楽天市場成功店舗から学ぶべき事とは

 楽天市場は1997年の創業以来、2019年現在まで国内トップクラスのECサイトを展開しています。楽天に出店するには契約が必要で、最も人気のプランでは、月額利用料はスタンダードプラン 50,000円、月間売り上げの2%から4.5%、登録商品数を20,000点に設定されているので、意外と経費を安くして出店でることが人気の理由です。

サイト作成のお金をかけている

 2019年楽天市場で成功店舗に分類できるお店は沢山ありますが、その理由はお店により違いはあります。衣類やアクセサリー品、雑貨や家具類、食品から健康関連、スポーツ系から自動車関連まで幅広いジャンルのお店を見つけられます。この中で成功店舗に成長した理由では、サイト作りにお金と手間を掛けていることが多いものです。実際2019年の楽天アワードで受賞している店舗でみすぼらしいお店があったでしょうか?

 結局お店は見てくれも大事だってことです。ではこれらの成功店舗は最初から大金をかけてデザインや広告にお金をかけてきたのでしょうか?

サイト制作にお金をかけるタイミングとは

 サイトにお金をかけるといってもやみくもにデザイン重視のデザイン会社へ頼んで高いお金を出して作ればそれで売れるのでしょうか?そんな訳はありませんし、もしデザインだけで売れるといっているデザイン会社がいる場合は少し眉唾で聞いたほうが安全です。

 リアル店舗(実店舗)の場合だと、内装やデザイン、コンセプトはあらかじめ決めておかないと作ってから変えていくのは困難ですし、手間もお金もかかります。ですが、ネットショップの場合だとこれができちゃうのが、通常のリアル店舗(実店舗)との大きな違いですしメリットでもあります。そこをうまく利用すべきです。最初から方向性を完全に決めてネットショップを作るのは大手やある程度手元にお金がある会社だけです、それ以外はゆっくりじっくり攻めるべきと考えます。

 但し攻めるときは圧倒的なスピード感で攻める。これもネットショップの特徴であります。

楽天市場の初期スタート時に大きなお金投入は必要ありません

 胆は、最初にいくらヘボクみすぼらしいサイトでも良いんです、誰かに文句いわれるのでしょうか?楽天のECコンサルがこんなお店では売れませんよって言われるかもしれませんが、まずは、自分で(スタッフでやってみる)やってみるが非常に大切です。何もわからずに外注に任せる程難しい事はありません、それは、外注は確かにデザインや運営のプロなのかもしれませんが、御社の商品のプロなのではありません、商品のウリや販売のコツを一番わかっているのは店舗でなければなりません。それが一番のポイントです。

 ネットショップとは独特な販売手法で一方通行のコミュニケーション販売です(一部ヤフーショッピングなどでは動画などのリアルタイム配信を行いつつ販売する手法も出てきました)卸売りや実店舗しかやったことない店舗さんは特にそうですが、その独特なネットショップがどのようなものなのか売れない時期を通して学ぶ必要があります。皮をデザインで見つくろっても結局運営者に中身がなければ1年たったらガタガタです。

 ネットショップを肌で感じ、ちょこちょこ売れ出した時点から、どのようなポイントで販売すればよいのか、顧客はどの部分に響いて購入をしたのかをウォッチする事ができます。また、この時点では商品ページも見慣れたもので何度もいじるうちに簡単はHTMLなどちょちょいで書けるようにもなっています。CSSなどまでやりだしたら大変ですが楽天市場内で自分でやっている部分ではHTMLでちょいちょいやっている感じで十部です。

売れている店舗は、商品ページはLP化が行われている

 購入者からすると、魅力的なサイトデザインのお店は安心して買い物できる条件になり、怪しげな雰囲気を感じてしまうことがありません。勿論商品ありきで、TVやラジオ雑誌などで取り上げられたりSNSでバズったりした事でこんなへぼいお店が楽天ランキング1位になってる・・・なんて事もあります。それはページではなく商品を購入しに来ているからです、能書きや売りは、こうの場合は必要ありません、販売するシステムとそのお店である事が確認さえできればOKなのです。

 それでは売れているお店で商品ページがLP化(ランディングページ)されているのは何故なのか?

 前述もしておりますが、売れているお店は自分の商品を熟知しつつ、お客さんがどのポイント落ちるか(購入の意識になるか)を知っています。なので、購入されるまでの流れを表現するためにはの部分で、商品ページ販売ページは必然的にLP化していきます。

例でいえば
 ・商品のキャッチコピー (引きのある言葉が大切)
 ・商品を使うイメージ (しっかりとした撮影を行っている)
 ・商品を使った時のメリットイメージ
  (手間をかけても作り上げる時間をかけている)
 ・他との比較
 ・エビデンス、第三者評価、受賞履歴
 ・楽天内ランキング画像
 ・楽天内レビュー画像
 ・楽天ポイントアップ
 ・今購入、限定感の創出

 ・・・・まだまだあります。

これらを盛り込む事で実際買い物かごへ到達する前に、そして他の楽天内店舗との比較をする前に購入を決めてしまうといった流れになります。

タイムリーな商品の販売に余念がない

 次に各ジャンルにおいてタイムリーなアイテムを提供していることも関係しています。季節やイベントに合わせた商品のラインナップを提案していて、いつ訪れてもフレッシュなサイト作りを行っていることも大きな理由です。定番品で人気商品は常に掲載していて、いわゆるチャンロスを無くすためにも欠品をしていないことも成功店舗の共通点です。いち早く流行を察知していることも非常に大切です。日々変わるライフスタイルや、その時のニーズに応えることに成功していることは楽天市場では注目されやすいことも事実ではないでしょうか。楽天市場はいわゆるテナント型の出店方法に限定されています。そのため、自由競争が生まれ、アイテムのジャンルによっては他店とバッティングしてしまうことも十分に想定できます。

 また長年にわたり楽天を熟知している人間であれば、数年にわたり同様の商品ページや当たりの良い企画を(商品ページを残し)継続して使っていきます、勿論年々改良を加えることでお客さんのCVまでも改善していきますし、当然ではありますが前年で起こったクレームや問題点を改善するというPDCAサイクルも出来ている事からますます売れる流れが助長され、好循環に達していきます。

成功店舗の条件

 楽天成功店舗の場合は、この対策をしっかりと行っており、例えば1つの商品に対して分かりやすい写真を複数掲載していたり、明確な説明書きが十分に行われていること、信頼を裏切らないように問い合わせや、クレーム等についてもスピーディーな対応を行っていることもキーポイントです。楽天外の他サイトを作成して誘導するように宣伝を行ったり、複数のSNSで情報発信をしている場合も該当しています。楽天市場では、個別に専任のコンサルタントが用意されています。成功店舗の場合は他人のアドバイスに十分に耳を傾ける柔軟性を持っていることや、定期的に開催されるセミナーに足を運んでいる場合でも、着々と人気店舗に成長する過程になるので、常日頃から勉強をしていることも理由になります。時にはお得なクーポンを配布したり、セールに合わせたお買い得品を都度用意している店舗も成功している事例ではないでしょうか。

2019年楽天市場成功店舗まとめ

 最終形態をまねしても積み上げられているものが圧倒的に違うので、なかなか難しいです。楽天市場成功店舗では、時流に乗った商品を持っているなども条件の1つになるかと思いますが、1日して一気に売上を作るって感じの店舗は残れません、ジェットコースタータイプでは中々楽天市場で勝ち抜くのが難しい。コスト高ですし、昨今の楽天の要望も店舗に沿うものならよいのですが、少し飛んでいる事もあります。ただ、結局郷に入っては郷に従えなので、楽天経済圏に巻き込まれつつ、うまく利用して売上を伸ばしている店舗が残っているのも事実です。

 楽天で言えばカテゴリーである程度売上の頭があります、そこの売上推移までどのくらいの速度で到達するのかをしっかり計画立ててまた、予算をしっかり決めて無謀な広告だったり値引きを行っての売上づくりは会社をも飲み込んでしまう可能性もあります。成功店舗と自社店舗の違いを分析しつつ、現状行っている運営や商品ラインナップの部分を日々見直し、本当に顧客へ全体が向いているのかをチェックするスキームが必ずや必要です。またこれらのチェック機能を成功店舗は持ち合わせているから成功への仕上がっているのですから。

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